Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
ドサッとベンチの後ろに倒され、ぼーっとする頭で和馬さんのキスを一心に受け止めていた。
「……陽葵。俺、限界……ホテル、行かないか?」
「ホテル……」
暗くてよく見えないけど和馬さんの甘い吐息と熱を感じる。このままホテルは……と思ったけど、もっと和馬さんと一緒にいたい。
和馬さんの愛を……感じたい。
「……いい、ですよ」
考えた末、ホテル行きを了承した。
もうこのまま和馬さんに身を委ねたい。和馬さんなら大丈夫。
そう思ったから。
「ありがとう」
和馬さんは私を抱き起こすとそうお礼をつぶやいた。ドキドキしながら片付けを済ませた私と和馬さんはホテルに向かった。
***
「シャワー、先浴びるか?」
「はい。そうします」
無事にホテルにチェックインした私たち。ホテルと言っても人生初のラブホテルにドキドキしっぱなしだ。
まさかこんな流れになるとは思っていなかったけど……。ちゃんと自分の気持ちを伝えられて、良かったと思っている。