Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
「あ、あの……髪乾かさなくても……」
「いや、普段から乾かしてないからいい。自然乾燥」
ドキドキを誤魔化そうとドライヤーを手に持つけどあっさりと断られる。
普段から乾かさないんだ……なんて思いながら片付けた。私は乾かしたので、髪はサラサラ。
和馬さんはそっと私の隣に座ると、深いキスを落とした。
「……ん……は、……和馬、さん」
「陽葵。口開けて」
上手く息ができなくて、名前を呼ぶけど和馬さんはキスをやめない。
無意識に言われた通りに口を開けるとさらに深いキスが降ってくる。こんなに甘いキスは知らない。
部屋にはリップ音と自分の心臓、吐息の音しか聞こえない。甘い、甘い空気が私と和馬さんを包み込んでいた。
「……ん……あっ、かずま、さ……そこは」
「なんだ、恥ずかしいのか?」
いつの間にかベッドに押し倒されていて、和馬さんの手が下着の下に忍び込んでいた。