Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
初めてした時のようにゆっくりと私のペースに合わせて進めてくれる和馬さん。
その事に愛おしさを感じながら、愛を受け止めていた。
***
「陽葵」
「はい。なんですか?」
行為が終わり、ベッドで横になっていると和馬さんに話しかけられる。
身体は少し疲れたけど幸せでいっぱいだった。
「……これ」
「へ?これって……ゆ、びわ……?」
和馬さんはなにか小さな箱を目の前に差し出す。恥ずかしいのか、そっぽを向いてしまったけど、それを受け取って驚く。
私は、身体を起こし、中身を見てみると、そこにはキラキラと輝く指輪が入っていた。
「ああ。プロポーズのつもりだったから用意していたんだ。……左手、出して」
「……はい」
お互い向き合うように座ると、和馬さんは指輪を手に取り、私の薬指にはめる。
「良かった。ピッタリだ」
「……ありがとう、ございます」
指輪を貰えると思ってなかったので思わず涙を流した。