Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
虹原先生は無茶してしまうことが多い先生。みんなはあまり気にしてないけど、上司として見てる私は、いつも心配していた。
まぁ普段の先生の様子を見ていたら無理もないとは思うけど……。
それでも私は、上司として先生を尊敬していた。
「なんで音川の方が心配している。お前には関係ないだろ。ほっとけ」
「あ、待ってくださ……」
心配してる私をよそに、先生は横を通り過ぎる。相変わらず素っ気ない態度にため息が出そうになったけど、今日はそれどころじゃなかった。
なんだか先生の様子がおかしくて不安になってしまう。
「先生!?先生!大丈夫ですか!?」
「大丈夫……。とっとと離れろ」
先生の後を追っていたら急にふらつき、転びそうになっていた。私は慌てて先生の腕を掴み、なんとか支える。
なんでこうなっちゃうかな……。
先生は私に支えられるのが嫌みたいだったけど、お構い無しに続けた。