Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
「嫌です。先生は無茶しすぎなんです。タクシー拾いますから住所言えますか?」
私はいったい何をやっているんだろう。
こんな無愛想で素っ気ない人、ほっとけばいいのに。でも、できないのが私の性格。
苦手な人のはずなのに、勝手に関わってしまう。
私はタクシーを止めながら、そっとため息を着いた。
「……38度5分。うわぁ、見事に風邪ですね……」
「俺は風邪なんか引いちゃいねーよ。ほら、帰れ。なんで家にまで上がってる」
タクシーに乗った私と先生はなんとか家に着いた。なんだか先生の体温暑いなと思いながら隣で座っていると急に呼吸が荒くなって。
私は思わずギョッとしてしまった。
足取りもおぼつかなくて、先生を支えながらタクシーを降りた。ここまででいいと無理やり帰らせようとする先生。
だけどほっとけなくて結局家まで上がった。一人暮らししてるっていうのは知ってるし、せめて見届けるくらいはしないと。