【完結】婚約破棄したら意地悪悪魔に目を付けられました!?(仮)
■プロローグ
婚約破棄とカミングアウト
「……え? 今、なんて言ったの?」
私は今、婚約者から信じられないことを告げられた。
「俺と別れてほしい、美耶子(みやこ)」
「え? なんで……?」
婚約者の椿(つばき)から突然別れを告げられたことを、まだ私は受け入れられないでいる。
「好きな人が、出来たんだ」
「好きな……人?」
え?どういうこと……? いや、待ってよ。分からない。
好きな人が出来たってなに? だって私たち、婚約したんだよ?
結婚することに決まってたじゃん。 なのに、なんで……?
「本当にごめん……美耶子」
「え? ちょっと待ってよ……。意味が分からないん、だけど」
好きな人が出来たってなに? 私以外に、好きな人が出来たってこと?
え……。なんで?
「ねえ、椿……。好きな人が出来たってなに? 私のこと、愛してるって言ったよね……?」
私のことを愛してるってあの言葉は……ウソだったの?
「言ったよ、確かに。愛してるって」
「じゃあ……なんで?」
「実は……美耶子に言ってないことがあるんだ」
私はその時、椿から衝撃的な言葉を告げられたのだった。
「言ってない……こと?」
「俺……本当ば男゙が好きなんだ」
私はそれを聞いて「え……?」と椿を見つめる。
「俺は、男しか好きになれないんだ……」
え、それってーーー。
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