イケメン双子と、甘く激しい攻防線。
その度に光は大泣きしていたけど、私、分かるんだ。
本当は、千隼が光のことが大好きで堪らないってこと。こんなこと本人達に言っても、全力否定されるだけだから今まで口にしなかったわけだけど……。
そろそろいいよね、と思って口を開いた。
「千隼って辛辣だけど、光への愛情はやっぱり隠せないよねえ」
「は?」
「え?」
予想通り、そんな反抗的な態度だった。
「もー、素直じゃないなあ」
私は完全にウザ化している。2人は普段は絶対に向けない「何いってんだこいつ」感溢れる視線で引いたように私を見つめてくる。
「みいちゃん、こればかりは同意しかねるな」
「俺も。実衣菜の言う事は絶対だけど、これだけはほんと無理」
照れ屋な2人は、本当に素直じゃない。
◇
中学校の入学式の日の朝。
本当は、千隼が光のことが大好きで堪らないってこと。こんなこと本人達に言っても、全力否定されるだけだから今まで口にしなかったわけだけど……。
そろそろいいよね、と思って口を開いた。
「千隼って辛辣だけど、光への愛情はやっぱり隠せないよねえ」
「は?」
「え?」
予想通り、そんな反抗的な態度だった。
「もー、素直じゃないなあ」
私は完全にウザ化している。2人は普段は絶対に向けない「何いってんだこいつ」感溢れる視線で引いたように私を見つめてくる。
「みいちゃん、こればかりは同意しかねるな」
「俺も。実衣菜の言う事は絶対だけど、これだけはほんと無理」
照れ屋な2人は、本当に素直じゃない。
◇
中学校の入学式の日の朝。