恋のリミット宣言⁉︎
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
結局、あのあと遅刻したのは私だけだった。
みんな、私のことを見捨てて走っていってしまったから。
...........まぁ、もともと私が起きるのが遅かったことが悪いんだけどね。
先生にぶつぶつと文句を言われながら教室に入ると、
「おはよ、瑞希」
と言って、親友の御上愛梨がポンと肩を叩いてきた。
「愛梨!おはよう!」
私はニコッと笑いかける。
愛梨は、高校一年生の時からの友達で、たまたま前の席になった時に、愛梨から話しかけてくれた。その時、同じゲーム(リアトク)をやっていることがわかって、仲良くなったの。それに、愛梨はサラサラな黒髪は腰くらいまで伸びていて、ぱっちりとした綺麗な目が特徴の美少女!!
めちゃくちゃ自慢の友達なんだ!!!!
私が自分の席に座ると、すかさず愛梨がコソコソっと耳打ちしてくる。
「ねぇ瑞希、村上先輩とはどうなの〜?」
そうニヤニヤ顔で聞いてきた。
「え⁉︎は、⁉︎」
「昨日、二人で話したって言ってたじゃない」
「そ、そうだけどっ」
しどろもどろになって、舌が回らない。
「告白したらどーよ。こんなにかわいい瑞希に告白されて断る男なんていないわ!!」
堂々と言い切る愛梨。
そ、そんな.....!!
勇気なんて、ないよ.........っ!!
私はブンブン首を横に振る。
「そーお?つまんないなぁ〜」
愛梨はストレートの髪の毛を指でくるくると巻いて遊びながら、そう言った。
——————————村上先輩。
私の、好きな人。
陸上部で、笑顔で走っている姿が魅力的で。
高校一年生の時、放課後の教室から見える、楽しそうに走る村上先輩に、一目惚れした。
あれから一年。村上先輩に好きになってもらえるように、頑張っているんだ。
こぶしを握りしめている私を見て、愛梨はつぶやく。
「ねね、瑞希。村上先輩のマル秘情報教えてあげようか?」
「えぇっ⁉︎」
愛梨はとても情報通。なぜかはわからないけど、学校中の誰も知らないようなことも知っているの。
そんな愛梨の、村上先輩の、マル秘情報。
.......................絶対聞きたいに決まってる!!!!
「愛梨!教えて!」
「いい食いつき〜」と言いながら、愛梨は声をひそめて私にささやいた。
「村上先輩、今、彼女いないらしいよ〜」
!!
先輩に、彼女が、いない.........................っ⁉︎
あんなに素敵な先輩に⁉︎
「し、か、も!ちょうど今日、陸上部では短距離測定があるらしいわ」
「!」
こんなにタイミングよく⁉︎
「見に行ったらどう?」
「ぅ、うん..........っ!」
「ふふっ、今日がチャンスね〜」
そう微笑んで私を見つめる愛梨。
目からは、“告白しなさいよ!!”というメッセージが伝わってくる。
ち、チャンス........................か。
私の胸は、ドクドクと速く波打っていた。
————————千颯がこちらを見ていたことに気づかないほどに。
結局、あのあと遅刻したのは私だけだった。
みんな、私のことを見捨てて走っていってしまったから。
...........まぁ、もともと私が起きるのが遅かったことが悪いんだけどね。
先生にぶつぶつと文句を言われながら教室に入ると、
「おはよ、瑞希」
と言って、親友の御上愛梨がポンと肩を叩いてきた。
「愛梨!おはよう!」
私はニコッと笑いかける。
愛梨は、高校一年生の時からの友達で、たまたま前の席になった時に、愛梨から話しかけてくれた。その時、同じゲーム(リアトク)をやっていることがわかって、仲良くなったの。それに、愛梨はサラサラな黒髪は腰くらいまで伸びていて、ぱっちりとした綺麗な目が特徴の美少女!!
めちゃくちゃ自慢の友達なんだ!!!!
私が自分の席に座ると、すかさず愛梨がコソコソっと耳打ちしてくる。
「ねぇ瑞希、村上先輩とはどうなの〜?」
そうニヤニヤ顔で聞いてきた。
「え⁉︎は、⁉︎」
「昨日、二人で話したって言ってたじゃない」
「そ、そうだけどっ」
しどろもどろになって、舌が回らない。
「告白したらどーよ。こんなにかわいい瑞希に告白されて断る男なんていないわ!!」
堂々と言い切る愛梨。
そ、そんな.....!!
勇気なんて、ないよ.........っ!!
私はブンブン首を横に振る。
「そーお?つまんないなぁ〜」
愛梨はストレートの髪の毛を指でくるくると巻いて遊びながら、そう言った。
——————————村上先輩。
私の、好きな人。
陸上部で、笑顔で走っている姿が魅力的で。
高校一年生の時、放課後の教室から見える、楽しそうに走る村上先輩に、一目惚れした。
あれから一年。村上先輩に好きになってもらえるように、頑張っているんだ。
こぶしを握りしめている私を見て、愛梨はつぶやく。
「ねね、瑞希。村上先輩のマル秘情報教えてあげようか?」
「えぇっ⁉︎」
愛梨はとても情報通。なぜかはわからないけど、学校中の誰も知らないようなことも知っているの。
そんな愛梨の、村上先輩の、マル秘情報。
.......................絶対聞きたいに決まってる!!!!
「愛梨!教えて!」
「いい食いつき〜」と言いながら、愛梨は声をひそめて私にささやいた。
「村上先輩、今、彼女いないらしいよ〜」
!!
先輩に、彼女が、いない.........................っ⁉︎
あんなに素敵な先輩に⁉︎
「し、か、も!ちょうど今日、陸上部では短距離測定があるらしいわ」
「!」
こんなにタイミングよく⁉︎
「見に行ったらどう?」
「ぅ、うん..........っ!」
「ふふっ、今日がチャンスね〜」
そう微笑んで私を見つめる愛梨。
目からは、“告白しなさいよ!!”というメッセージが伝わってくる。
ち、チャンス........................か。
私の胸は、ドクドクと速く波打っていた。
————————千颯がこちらを見ていたことに気づかないほどに。