愛されたい姫と愛したい総長。
嬉しいな……私のために、作ってくれたんだよね?


「ちょ……なにあれ。めちゃくちゃ白夜メンバー揃ってるんだけど。信じらんない」

「しかも全員勘違いチャンと距離近くない?」


次から次へと、聞こえる女の子たちの罵声。

もう慣れたから、愛想笑いでも振り撒いていると……。


「あー……気持ち悪い。これだからお前らみたいなヤツらは……」


急にオーラを変えた日向さんが女の子たちに近づいていく。

何か一言、言葉を投げ捨てて戻ってきたみたい。

怯える女の子たち。日向さんが言った言葉なんて聞こえなかったし、もしかしたら喜ぶようなことを言ったのかもしれない。

私には関係ないし、どうでもいいなと思っていると……。


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