始まりは愛のない契約でしたが、パパになった御曹司の愛に双子ごと捕まりました
ずっと萌がほしかった。
過去に彼女と交わした愛の記憶があるからこそ、狂おしいほど求めてしまう。
「萌を抱きたい。いい?」
「私も、晴臣さんに触れてほしいです」
背中に腕が回され、体温がぐっと上がった。
昼間はできなかった深いキスをすると、それにおずおずと応えようとする萌にますます愛おしさが募る。
そのままパジャマを取り去ろうと裾に手をかけると、彼女がハッとした表情で晴臣を見上げた。
「あっ、私、お腹に傷が……」
「傷?」
「帝王切開だったのでどうしても残ってしまって、だから」
「萌」
晴臣は萌がなにを言いたいのかを察すると、不安そうに見上げる彼女の頬を包み込み、しっかりと目線を合わせた。