前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
【隠された息子の力~北斗】
星也はすくすくと育ち、あと少しで3歳を迎える。
そして、綾奈のお腹には、もうすぐ産まれるハネムーンベビーの女の子いる。
名前は、月が2つの『朋香(ともか)』に決めていた。

今日は、もうすぐ産まれる朋香の出産準備のために、ショッピングモールに来ている。
「朋香は俺似がいい。綾奈に似たら心配でしかたない」
俺に抱っこされている星也は、ため息をつく俺の頭を撫でていた。

「北斗さん、星也の服も見ていいですか?」
「あぁ、いいけど、お腹は大丈夫か?無理するなよ」
ゆっくりと寄り添うように、綾奈を気にしながら、歩き出した。

「パパァ?」
「ん?星也、なぁに?」
「しょーぼぉしゃのあかっ!…あっち…きーろ」
星也の指差した方を見ると、営業マンらしき、スーツを着た風格のある男性。オーラは赤…
そして、スマホを片手に壁にもたれて佇む女性。オーラは黄色…

「おい、綾奈…」
「そんな驚いた顔して、どうしましたか?」
「星也、見えてるぞ…」
「見えてるって…まさか…」
「オーラが見えている。間違いない」

俺は、確認するために、綾奈のことを聞いてみた。
「星也?ママは、あか?」
首を横に振る。
「きーろ?」
また、横に振った。
「ママ、ちろっ(白)!せーや、ちろっ!パパ…にじっ!」

合っている…
やっぱり、見えてるんだ。
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