前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
【来世の約束を、あなたに誓う】
ー更に5年後ー
会長とお母様が、星也の夏休みに、海外から戻って来て、朋香と一緒に1週間預かりたいと言ってくれた。
「パパ、朋香が僕から離れなくて、用意が出来ないよ」
「朋香、お兄ちゃんから離れなさい」
「やだっ!」
「パパのところにおいで」
「パパより、にぃにがいい!」
プイッと横を向いた朋香に、北斗さんの眉が、ピクッと上がった。
「どうしてだ?」
「にぃに、パパより優しいもん。パパだって、ママにくっつき虫してるでしょ?」
「それはだな…」
照れながら言葉に詰まった北斗さんに、朋香が得意顔をしていた。
パパの困った様子に、星也が私に目線を向ける。
お願いっと、心でつぶやきながら、手を合わせる私を見て、星也が小さく頷いた。
「朋香、僕と一緒に用意しようか?朋香の服とか、自分で出来る?」
「うん、出来るよ!にぃにと一緒にする!」
「じゃあ、準備しよう。もうすぐ、富田さんが来るから」
「うんっ!」
星也が、朋香の手を引いて、部屋に入って行った。
「はぁ…星也は綾奈そのものだが、朋香は、綾奈の力を受け継いではいるけど、俺にそっくりだ…」
「朋香は行動派ですからね。星也がドクターなら、朋香が女性社長として、宇河HDを継ぐかもしれませんよ?」
「俺は、父さんが俺を自由にしてくれた理由が分かったよ。俺が言い出したら、言うことを聞かないことが、分かっていたんだな」
「そんなことないですよ。信じていたからです」
「俺の言うことを聞かないのは、唯一、朋香だけだよ」
会長とお母様が、星也の夏休みに、海外から戻って来て、朋香と一緒に1週間預かりたいと言ってくれた。
「パパ、朋香が僕から離れなくて、用意が出来ないよ」
「朋香、お兄ちゃんから離れなさい」
「やだっ!」
「パパのところにおいで」
「パパより、にぃにがいい!」
プイッと横を向いた朋香に、北斗さんの眉が、ピクッと上がった。
「どうしてだ?」
「にぃに、パパより優しいもん。パパだって、ママにくっつき虫してるでしょ?」
「それはだな…」
照れながら言葉に詰まった北斗さんに、朋香が得意顔をしていた。
パパの困った様子に、星也が私に目線を向ける。
お願いっと、心でつぶやきながら、手を合わせる私を見て、星也が小さく頷いた。
「朋香、僕と一緒に用意しようか?朋香の服とか、自分で出来る?」
「うん、出来るよ!にぃにと一緒にする!」
「じゃあ、準備しよう。もうすぐ、富田さんが来るから」
「うんっ!」
星也が、朋香の手を引いて、部屋に入って行った。
「はぁ…星也は綾奈そのものだが、朋香は、綾奈の力を受け継いではいるけど、俺にそっくりだ…」
「朋香は行動派ですからね。星也がドクターなら、朋香が女性社長として、宇河HDを継ぐかもしれませんよ?」
「俺は、父さんが俺を自由にしてくれた理由が分かったよ。俺が言い出したら、言うことを聞かないことが、分かっていたんだな」
「そんなことないですよ。信じていたからです」
「俺の言うことを聞かないのは、唯一、朋香だけだよ」