前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
「何を考えているんだ?俺のことだけを考えろ、綾奈」
「北斗さんのことでいっぱいです。経済界のカリスマと言われる北斗さんの妻なんて、未だに信じられないなって…」
「俺は、綾奈の前では、1人の女性を愛する夫にすぎない」
優しく胸の痣を撫でるのは、ずっと変わらない。

「綾奈を俺に染めたはずだったが…間違っていた。俺が綾奈に、染められたんだ」
私の体を知り尽くす北斗さんに、ゆっくりと焦らされる。
漏れる声を我慢して、浅い呼吸が続くと、更に焦らされた。

「意地悪です…北斗さん…」
「我慢するからだろ?初めて抱いた日、素直になれって言ったはずだ。それに、今は、子供達もいないんだぞ?」
そうだ…いつも子供達がいるから…我慢するのが、当たり前になっていた…
今は2人きり…

私は、抑制した欲情を解き放つと、体中に高揚感が駆け巡り、北斗さんの止まらない、溺れるほどの愛情に、抗えない声が漏れる。

「ようやく素直になったな」
パパになっても、甘く蕩けるほど、私を深く突き動かす北斗さんの愛情は、変わらない。

「もっと俺で乱れろ、綾奈」
頭を撫でた後、唇を奪いながら、愛される時間。
子供達が成長するにつれ、2人で過ごす時間が、1分1秒大切だと思うようになった。

「北斗さん、私を見つけてくれて…約束を守ってくれて、ありがとうございます」
「来世でも、必ず綾奈を見つけるよ。必ずだ。約束する」
「はい…約束です」

前世の約束を果たして結ばれた2人は、来世の約束を交わし、深く愛し合った。

北斗さん、来世でもきっと…
私を見つけて、妻にしてください…
ずっと、貴方を待ち続けます。
何度時代が流れても…

【End】

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