前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
「綾奈…帰るよ」
酔いしれる綾奈の頭を撫でる。
「おやすみ」
軽くキスをした後、ドアを閉めて、自分の部屋に戻った。

体が熱い…
純情な綾奈を…この手で、この体で乱したい欲求を抑えるので必死だ。
大切にしたい女性…
俺を翻弄させる唯一の存在…

隣の部屋にいることで、まだ理性が保てる。
そう思っていたが、もうそろそろ限界か…

ソファに座り、頭の中は、綾奈のことでいっぱいになる。
ウィスキーを飲めば、気も紛れるか…
そういえば、綾奈と知り合ってから、お酒を飲まなくなったなぁ…

キッチンに向かおうとした時、インターホンが鳴った。
コンシェルジュか?
目に飛び込んだのは、俯く綾奈だ…

ドアを開けると、綾奈が悲しそうな顔をして立っていた。
「何か困ったことでもあったか?」
「はい…寂しくて…社長と離れたくなくて…ごめんなさい、疲れてるのに」
一筋の涙が、頬を伝った。
「私の…女性としての魅力は、まだまだ足りないですか?」

ブチッ…ギリギリで理性を保っていた細い糸が切れた。

「綾奈…俺を煽るなんて、いけない子だね」
綾奈を引き寄せ、そのまま抱きかかえ、ベッドに運んだ。

「まだ早いと思って、我慢していたが…綾奈の全てを俺のものにする。覚悟はいいか?」
頷く綾奈のオーラは、俺への愛情でピンクが一面に広がる。

ただ欲望を満たすだけでなく、愛する人を抱くって、体だけじゃなく、心まで熱くなるのか…
初めて味わう、愛おしさが溢れ出す。
相手のオーラに包み込まれ、愛し合うことが、こんなに幸せだなんて。

綾奈…もう君を離さないよ。
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