前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
「威厳と品格が合わさって、佇まいだけで素晴らしい方だと分かりますね」
「あの人は、俺が父以外に、唯一尊敬する人だ。全く濁りのない、七色を放つ」
「七色…ですか?」
「あっ、例えだよ。素晴らしいってことだ」
「そうですね。未来の社長のようです」
「その時にも、隣にいてくれよ」
「それは…」
「宇河社長!!!」
2人見つめ合っていると、数人の男性が北斗さんに近寄って来た。
あっという間に、北斗さんは囲まれ、話をしている。

直ぐに凜とした空気を纏い、緊張感を持った顔つきに変わった。宇河HDの社長として、対応している。
聖徳太子みたい…次から次に話しかけれても、きっちりと応えている。
周りの人の方が、ずっと年上なのに…

北斗さんは、後ろに立っている私を気に掛けて、
「星部さん、向こうで休んでていいよ」
と、声を掛けてくれた。
「私、化粧直しに行きます」
周りに聞こえないように、小さな声で返事をすると、
「あぁ、分かった。いい男に声を掛けられても、ついて行くなよ」
耳元で囁くように言われて、私が顔を赤らめるのを、楽しんでる。
「そ、そんなことするわけないです!」
小さな声で反論すると、
「キスしたくなるから、早く行っておいで」
北斗さんは、笑顔を向けた後、皆の話の輪に入って行った。

もう、こんな場所でも意地悪して…
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