前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
い、今の会話…
燃えるような、刺激的な時間に、初めての快感…
1度限り…1度だけの体の関係ってことだよね…
北斗さんが、過激すぎると思うほどの情熱。
忘れる事が出来ないほどの、燃えるような夜を過ごしたんだ。

男性達が振り向くほどの女性…きっと北斗さんの彼女や寄ってくる女性は、あの女性クラスの人ばかりに違いない。
私なんて、子供みたい…

多くの女性が、北斗さんと…
私が毎晩愛されている時に、目に映る情景と、温もりを他の女性も…
忘れられないほどの、時を過ごしたと思うと、分かっていても胸が締めつけられる。
泣いちゃダメ…
「嫌な事聞かせたね。さぁ、会社に戻ろう」

車に乗り、帰る道中も、さっきの話が頭から離れない。
「綾奈、ディベートって知ってる?」
「…はい、経験はないですが」
今、北斗さんの顔を見ると、涙が溢れてしまう。
俯いたまま、返事をした。
「綾奈?何か勘違いしてるだろ?」
思いを悟られて、私は口を噤んだ。

「さっきの彼女は大学の准教授でね。大学生のディベート大会ってあるんだけど、彼女は母校のチームの講師をしてるらしいんだ」
その後、さっきの女性のお父さんが、会長と話をした時に、娘と議論出来る人を捜してるって耳にして、北斗さんなら相手になるだろうと、何気なく言った事で、1度会う事になったらしい。
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