前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
【秘密を明かす時~北斗】
「綾奈?」
「はいっ」
秘書室に入ると、ドアを閉めて、立ち上がった綾奈を抱きしめた。
「綾奈にキスしたくなっただけだ」
包み込むようにキスをすると、もう戸惑いはなく、俺に合わせている。

「キス、慣れてきたな」
舌を絡み取ると、必死だったのに、俺を熱くするほど、上手くなっている。
唇を離すと、色気を醸しだす顔に、思わず息を呑んだ。
「誘惑されると、辛いんだけど」
「北斗さんが…キスするから悪いんです」
「今から来客だから、キスだけでもって思ったのに…するんじゃなかったよ」
「えっ?」
「今すぐ、綾奈を啼かせたくなった」
「ダ、ダメです!それは帰ってからです」
「帰ってからね…綾奈から誘ってくれて嬉しいよ」
「あ、違います!」
「俺に抱かれたくない?」
「いえ…抱かれ…もぉ!意地悪しないで下さい!」
赤らめた顔で拗ねる姿を見ると、つい、からかいたくなる。
純白のオーラに、揺らめきながらピンクが現れるのが、また可愛い。

すると、秘書室の内線が鳴り、綾奈が出た。
「北斗さん。霞条様が受付にお見えのようです」
「約束した覚えは無いが…」
「15分後には、他のアポイントが入ってますが…どうしますか?」
「あぁ、一応通してくれ。どちらにしても10分で足りるだろう」
「はい」
綾奈が受付に時間のことを伝えると、それでもいいと言ったらしく、社長室に来ることになった。
「綾奈、悪いけど、席を外してもらえるか?」
「丁度、人事部長に依頼されていたことがあるので、行って来ます」
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