前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
「愛してるよ、綾奈」
「私も…です」
「私も…何?」
「愛してます…北斗さんを愛してます」

ソファで綾奈にキスをしながら、服に手を忍ばせると、普段は大人しい綾奈が、色気ある声を漏らしながら、反応する。
恥ずかしながら、俺を求める反応に、もう、歯止めが効かない。

「もっと俺を欲しがってくれ」
ベッドに連れて行き、いつものように引き出しを開けた。

しまった…
毎日抱き過ぎて、避妊具をもう切らしたか…
「すまない、今日はここまでだ」

体中熱を帯びた綾奈の潤む目に見つめられると、欲望と理性が葛藤する。

「はい…あの…」
綾奈は目線を外した後、
「いつも私ばかり愛されてるので、次は、私も…私からの愛し方も、教えてください」
そう言いながら、服を整えて、寂しそうにする横顔と、ピンクのオーラが薄らいでいくのを見て、俺の欲望が打ち勝った。

「それはまだ先だ。俺が綾奈を乱したいからね。ただ…せっかくだから、キスしてみる?」
その言葉を聞いて、また、ピンクのオーラが白とマーブル状に、渦巻く。

綾奈は俺の首元に腕を回し、恥ずかしながらキスをする。
もどかしいが、こんな健気な綾奈を目の前にして、1度ついた火を収めるなんて無理だろ…

「綾奈、すまない…我慢の限界だ」
綾奈を抱きしめ、見下ろすように体制を変え、綾奈の痣にキスを落とすと、体中が幸福感に包まれる。

いつも不思議な感覚に包み込まれる…
気持ちに安らぎと、体中に熱いものが流れてくる。

俺の欲情で、部屋は燃えるように赤色だ。
俺が突き動かす度に、啼きながら乱れる綾奈に、歯止めが利かない。

男の愛し方を教えるなんて、いつのことになるのか…
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