前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
「いつになったら、結婚する気だ。許婚として霞条家の令嬢も待っているぞ」
「結婚する気はありません」
「そう、決めつけるな。お前の力に理解がある女性なんて、見つからないぞ?」
「何度言われても変わりません。この力は、俺で終わせるつもりです」
いつも変わらない、俺達のやり取りだ。
俺には、まだ直接会ったことがない、年下の許婚がいる。
同じように、力を受け継いできた一族の霞条家。
兄が力を受け継ぎ、その妹が、候補になったらしい。
1度写真を見て、濃いピンク色で誰かに認めて欲しい承認欲求が、渦巻いているのが見えて、ずっと断ってきた。
例え、この力が途絶えても、心から愛せる人が現れない限り、結婚はしない。
まぁ、そんな女性はこれから先、現れないだろうが…
七色の目の力…
相手の心が手に取るように分かる力は、会社を大きくするには役立つ。
誰もが手にしたい力で、俺が失ったものは、人に対する信頼。
小さい頃は、皆、言葉と感情がほぼ同じで、あまり気にならなかった。
でも、成長するにつれ、特に、次期社長として会社で勤めだしてから、パーソナルスペースは広がるばかりだ。
きっと、この空間に入り込んで、心許せる者は、現れないだろうが・・・
言葉とは違う色のオーラーを放つ人、次第に欲に溺れていく人、嘘で満面な笑顔を振りまく人。
見えなければ、気が付かない事も、全て見えてしまう。
この力の最大の弱点…
それは『孤独』だ。
誰にも心を開く事が出来ない。
この力を失う方法は、ただ1つ。子孫を残すことだ。
でも、それは実現しない。
それでいい。もう、この力は、俺で途絶えれば…
会社は、志が同じ者を見極めて、誰かが引き継げばいいことだ。
「結婚する気はありません」
「そう、決めつけるな。お前の力に理解がある女性なんて、見つからないぞ?」
「何度言われても変わりません。この力は、俺で終わせるつもりです」
いつも変わらない、俺達のやり取りだ。
俺には、まだ直接会ったことがない、年下の許婚がいる。
同じように、力を受け継いできた一族の霞条家。
兄が力を受け継ぎ、その妹が、候補になったらしい。
1度写真を見て、濃いピンク色で誰かに認めて欲しい承認欲求が、渦巻いているのが見えて、ずっと断ってきた。
例え、この力が途絶えても、心から愛せる人が現れない限り、結婚はしない。
まぁ、そんな女性はこれから先、現れないだろうが…
七色の目の力…
相手の心が手に取るように分かる力は、会社を大きくするには役立つ。
誰もが手にしたい力で、俺が失ったものは、人に対する信頼。
小さい頃は、皆、言葉と感情がほぼ同じで、あまり気にならなかった。
でも、成長するにつれ、特に、次期社長として会社で勤めだしてから、パーソナルスペースは広がるばかりだ。
きっと、この空間に入り込んで、心許せる者は、現れないだろうが・・・
言葉とは違う色のオーラーを放つ人、次第に欲に溺れていく人、嘘で満面な笑顔を振りまく人。
見えなければ、気が付かない事も、全て見えてしまう。
この力の最大の弱点…
それは『孤独』だ。
誰にも心を開く事が出来ない。
この力を失う方法は、ただ1つ。子孫を残すことだ。
でも、それは実現しない。
それでいい。もう、この力は、俺で途絶えれば…
会社は、志が同じ者を見極めて、誰かが引き継げばいいことだ。