前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
【姑との初対面は、波乱?】
息子の星也(せいや)と無事に退院する日、迎えに来てくれた北斗さんと3人で、家に戻って来た。
「北斗さん…ベビー用品、用意してくれたんですね」
「すまない…うちの両親が勝手に送って来たんだ」
「嬉しいです。でも、まだご挨拶も出来ていないから、申し訳なくて」
「それがさ…母さんが、どうしても綾奈に会いたいって、今から来るらしい」
「私、お詫びします。電話くらい出来たのに…」
「いや、そうじゃなくて」

北斗さんが説明をしようとした時に、インターホンがなった。
「母さんだ…もう来たのか」
ドアを開けると、サングラスを掛けていても、品性の良さが分かる女性が立っていた。

「初めまして、綾奈さん」
サングラスを外す、北斗さんによく似たお母様は、会長の補佐役として、一緒に世界を飛び回っている。

「ご挨拶もせず、申し訳ありません」
「北斗…」
その後、お母様は、私をジッと見つめてる…
何を言われるんだろう…

「いい子をお嫁さんに選んだわね!目が澄んでいるわ!さすが、私の息子」
お母様が私に抱きついて来た。
「離れろよ、母さん。綾奈は産後だぞ」
「あらっ、ごめんなさい。ところで北斗。あの話はしたの?」
「まだしてないし、母さんに頼むつもりは無いから」
「どうしてよ!」
「綾奈が気を使うから、ダメだって言ってるだろ?」
全然2人の会話についていけない。
< 87 / 112 >

この作品をシェア

pagetop