前世の約束〜神の目を持つ敏腕社長は、純白オーラの秘書を慈しむ
あの時、私が北斗さんを信頼していれば…
素直に話をしていれば、北斗さんは受け入れてくれていた…
北斗さんは、別れを決めた、あの日のことを知らない。
病院に来た時に聞かれたけど…
知ったら…大変な事になるから、伝えなかった。
社長室で霞条様を迎い入れた。
「北斗さんは?」
「もう直ぐ戻ると思いますので、お掛けになってお待ち下さい」
「星部さん、あっ、今は何てお呼びしたらいいかな?」
「名前でいいです、霞条様」
「様じゃなくていいですよ。綾奈さん…妹のことで、貴女を苦しめたことは、どんなにお詫びしても、許してもらえないのは、重々承知の上です」
「もう、過ぎたことですし、今は幸せですから」
「…北斗さんに、事実を話してないでしょ?知ったら、私だけじゃ無く、霞条家さえ、どうなるか分からない。でも、まだ何も言ってこないから」
「北斗さんを傷つけたくないんです。その分、北斗さんと当社を、これからも宜しくお願いします」
「こんな俺に対しても、綾奈さんのオーラは、とても温かいね。何というか、優しく包み込まれて、穏やかになる」
「そうですか…自分では全く意識したことなくて…」
「癒やしの力か…以前、北斗さんに抱かれる、星也くんの痣に触れたよ。もっと力がある綾奈さんに…触れてはダメかな?」
「あの…それは出来なくて」
星也は、左肩に痣があるけど…
私の痣は胸の間にあるんです、なんて、恥ずかしくて言えない。
「少しだけでもいいんです」
「すみません、触れることも見せることも、出来ないんです」
「では…せめて、手だけでも触れていいですか?それだけで、十分です」
手だけなら、握手と同じだよね…
素直に話をしていれば、北斗さんは受け入れてくれていた…
北斗さんは、別れを決めた、あの日のことを知らない。
病院に来た時に聞かれたけど…
知ったら…大変な事になるから、伝えなかった。
社長室で霞条様を迎い入れた。
「北斗さんは?」
「もう直ぐ戻ると思いますので、お掛けになってお待ち下さい」
「星部さん、あっ、今は何てお呼びしたらいいかな?」
「名前でいいです、霞条様」
「様じゃなくていいですよ。綾奈さん…妹のことで、貴女を苦しめたことは、どんなにお詫びしても、許してもらえないのは、重々承知の上です」
「もう、過ぎたことですし、今は幸せですから」
「…北斗さんに、事実を話してないでしょ?知ったら、私だけじゃ無く、霞条家さえ、どうなるか分からない。でも、まだ何も言ってこないから」
「北斗さんを傷つけたくないんです。その分、北斗さんと当社を、これからも宜しくお願いします」
「こんな俺に対しても、綾奈さんのオーラは、とても温かいね。何というか、優しく包み込まれて、穏やかになる」
「そうですか…自分では全く意識したことなくて…」
「癒やしの力か…以前、北斗さんに抱かれる、星也くんの痣に触れたよ。もっと力がある綾奈さんに…触れてはダメかな?」
「あの…それは出来なくて」
星也は、左肩に痣があるけど…
私の痣は胸の間にあるんです、なんて、恥ずかしくて言えない。
「少しだけでもいいんです」
「すみません、触れることも見せることも、出来ないんです」
「では…せめて、手だけでも触れていいですか?それだけで、十分です」
手だけなら、握手と同じだよね…