気高き不動産王は傷心シンデレラへの溺愛を絶やさない
「心配ごともなくなったし、今日は存分に楽しもう」
「……そうだね」
彼がそう言うなら、本当にもう心配しなくていい。
割り切って考えることにし、志信さんの肩に頭をもたれさせた。
半年ぶりのプレザントリゾートは、あの時と違って昼だからか違う場所に見えた。
社長直々の紹介を今回も堪能させてもらったけれど、関係が変わったからか、あの日よりももっと楽しい時間になった。
一日ではとても回り切れないほど広いおかげで、あっという間に陽が暮れ始める。
本格的な夜がくる前に、志信さんは私を観覧車へと誘った。
「志信さんとふたりで観覧車に乗ることは絶対ないと思っていたのにな」
緩やかに遠ざかる地面を窓から見つめて言う。
「だからうれしい。夢が叶った気分だよ」
「俺もひとつ夢が叶ったな。やっと君にちゃんとここの紹介ができた。前はホテルだけだったから」
「……そうだね」
彼がそう言うなら、本当にもう心配しなくていい。
割り切って考えることにし、志信さんの肩に頭をもたれさせた。
半年ぶりのプレザントリゾートは、あの時と違って昼だからか違う場所に見えた。
社長直々の紹介を今回も堪能させてもらったけれど、関係が変わったからか、あの日よりももっと楽しい時間になった。
一日ではとても回り切れないほど広いおかげで、あっという間に陽が暮れ始める。
本格的な夜がくる前に、志信さんは私を観覧車へと誘った。
「志信さんとふたりで観覧車に乗ることは絶対ないと思っていたのにな」
緩やかに遠ざかる地面を窓から見つめて言う。
「だからうれしい。夢が叶った気分だよ」
「俺もひとつ夢が叶ったな。やっと君にちゃんとここの紹介ができた。前はホテルだけだったから」