気高き不動産王は傷心シンデレラへの溺愛を絶やさない
志信さんも私を抱きしめて眠りたいらしく、お互いの希望が合致した形になる。
「さ、寝ようか」
「うん。おやすみなさい」
「おやすみ」
顔を上げてキスをし、ぎゅっと抱きしめてもらう。
このひと時にもうひとり増えるのだと思うと、早く赤ちゃんに会いたくて仕方がない。
終わりが見えない幸せを実感しながら、一生愛すると誓った人のぬくもりの中で目を閉じた。
「さ、寝ようか」
「うん。おやすみなさい」
「おやすみ」
顔を上げてキスをし、ぎゅっと抱きしめてもらう。
このひと時にもうひとり増えるのだと思うと、早く赤ちゃんに会いたくて仕方がない。
終わりが見えない幸せを実感しながら、一生愛すると誓った人のぬくもりの中で目を閉じた。
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