気高き不動産王は傷心シンデレラへの溺愛を絶やさない
「す、すみません! 変なことを言ってしまって」
「気にしないでくれ。君の意見……いや、感想かな。普段、身近にいる人たちからは聞けないものばかりだから新鮮で楽しいよ」
最後の一段を下りてほっとするも、なぜか彼が手を離してくれない。
戸惑いを感じて鼓動が速くなっていく。
顔を上げると、私を見下ろす水無月社長と目が合った。
「だからきっと、君と過ごす時間を部下に譲りたくないと思うんだろう」
微かに和んだ瞳で見つめられ、好意を感じるなというほうが無理だった。
じんわりと頬に熱が集まるのを止められず、咄嗟に視線を下げることできっと赤くなっている顔を見られないようにする。
「うれしい、です」
なにを言うのが正しいかわからなくて、今の気持ちを率直に口にした。
「私もこうしてご一緒できてとても楽しいです」
「気にしないでくれ。君の意見……いや、感想かな。普段、身近にいる人たちからは聞けないものばかりだから新鮮で楽しいよ」
最後の一段を下りてほっとするも、なぜか彼が手を離してくれない。
戸惑いを感じて鼓動が速くなっていく。
顔を上げると、私を見下ろす水無月社長と目が合った。
「だからきっと、君と過ごす時間を部下に譲りたくないと思うんだろう」
微かに和んだ瞳で見つめられ、好意を感じるなというほうが無理だった。
じんわりと頬に熱が集まるのを止められず、咄嗟に視線を下げることできっと赤くなっている顔を見られないようにする。
「うれしい、です」
なにを言うのが正しいかわからなくて、今の気持ちを率直に口にした。
「私もこうしてご一緒できてとても楽しいです」