神殺しのクロノスタシス6
天音side
――――――…全身に、冷たい感触が広がっていた。
ふわふわと、まるで無重力の中を漂っているような…。
波のプールに浮かんで、どんぶらこと流されているような…。
上に下に、船に乗せられているように身体が揺れていた。
夢の中にいるみたいだ。
何なんだろう…この感覚…。
…僕、何をしてたんだっけ…?
「…!」
唐突に、僕は自分のやるべきことを思い出して、意識を覚醒させた。
そうだ、寝ている場合じゃない。
僕は冥界にマシュリさんの7つ目の心臓を探す為に来たんだ。
冥界の『門』を潜って、ナジュ君と離れ離れになってしまったんだ。
彼を一人にしちゃいけない。一人にしたら、あの人、死なないのを良いことに、平気で無茶をするんだから。
誰かが隣にいて、無茶するのを止めなきゃいけないんだ。
その為には寝てる場合じゃないと、僕は急いで飛び起きた。
まずはナジュ君をさがっ…。
「えっ…」
飛び起きて、目を開けた僕が見たのは。
驚愕の光景だった。
…水の中。
水の中なんだ。
プールか、海の底みたいな…深い水の中。
…目が覚めた時に、深いプールの底に投げ込まれていたら、誰だってびっくりするよね。
僕もびっくりしたよ。
「どっ…えっ…。ど、どうし…えっ?」
思わずもごもごと呟くと、口の中から泡がポコポコ出ていた。
僕が驚いたのは、水の中にいることもそうだけど。
水の中なのに、普通に自分の発した声が聞こえたということ。
そして、当たり前のように呼吸が出来ているということだった。
ふわふわと、まるで無重力の中を漂っているような…。
波のプールに浮かんで、どんぶらこと流されているような…。
上に下に、船に乗せられているように身体が揺れていた。
夢の中にいるみたいだ。
何なんだろう…この感覚…。
…僕、何をしてたんだっけ…?
「…!」
唐突に、僕は自分のやるべきことを思い出して、意識を覚醒させた。
そうだ、寝ている場合じゃない。
僕は冥界にマシュリさんの7つ目の心臓を探す為に来たんだ。
冥界の『門』を潜って、ナジュ君と離れ離れになってしまったんだ。
彼を一人にしちゃいけない。一人にしたら、あの人、死なないのを良いことに、平気で無茶をするんだから。
誰かが隣にいて、無茶するのを止めなきゃいけないんだ。
その為には寝てる場合じゃないと、僕は急いで飛び起きた。
まずはナジュ君をさがっ…。
「えっ…」
飛び起きて、目を開けた僕が見たのは。
驚愕の光景だった。
…水の中。
水の中なんだ。
プールか、海の底みたいな…深い水の中。
…目が覚めた時に、深いプールの底に投げ込まれていたら、誰だってびっくりするよね。
僕もびっくりしたよ。
「どっ…えっ…。ど、どうし…えっ?」
思わずもごもごと呟くと、口の中から泡がポコポコ出ていた。
僕が驚いたのは、水の中にいることもそうだけど。
水の中なのに、普通に自分の発した声が聞こえたということ。
そして、当たり前のように呼吸が出来ているということだった。