神殺しのクロノスタシス6
覚悟を決めるしかなかった。
「『マシュリさん』…。必ず生き返らせるから。7つ目の心臓を取り戻して、必ず迎えに来るから…!」
それまで待っていて欲しい。
この恩は、必ず返すから。
『マシュリさん』は何も答えず、代わりにこちらに視線を向けた。
何も言わないけど、彼が僕の言葉に頷いてくれたような気がした。
…ごめんね。ありがとう。
僕とキュレムさんは、水竜と『マシュリさん』にくるりと背を向け。
時空の裂け目へと、一目散に走り出した。
何処に繋がっているのかは分からない。
でも、不安はなかった。
だって、『マシュリさん』が僕達を導いてくれたのだ。
仲間が導いてくれるのに、恐ろしいことなんて微塵もない。
「…!」
「…っ、今度は、何だ…?」
赤黒い裂け目に飛び込むなり、強い光に包まれ。
辿り着いた先は、今度は水の中ではなく、陸地だった。
しかも、何処かの森の奥のような場所。
そこには、植物に覆われた、古ぼけた洞窟の入り口が待っていた。
…ここは…一体。
しかし、そんなことより僕を驚かせたのは。
「良かった。…無事でしたね」
「あっ…!ナジュ君…!」
聞き覚えのある、待ち望んでいた声が聞こえて。
急いで顔を上げると、こちらに手を差し伸べるナジュ君の姿があった。
…良かった。ナジュ君も無事だった。
僕は、ようやくはぐれていたパートナーと再会した。
ほら、ね?『マシュリさん』が、仲間達の場所に導いてくれた。
お陰で僕達は再び、一緒に冥界に来た仲間達と再会出来たのだ。
「『マシュリさん』…。必ず生き返らせるから。7つ目の心臓を取り戻して、必ず迎えに来るから…!」
それまで待っていて欲しい。
この恩は、必ず返すから。
『マシュリさん』は何も答えず、代わりにこちらに視線を向けた。
何も言わないけど、彼が僕の言葉に頷いてくれたような気がした。
…ごめんね。ありがとう。
僕とキュレムさんは、水竜と『マシュリさん』にくるりと背を向け。
時空の裂け目へと、一目散に走り出した。
何処に繋がっているのかは分からない。
でも、不安はなかった。
だって、『マシュリさん』が僕達を導いてくれたのだ。
仲間が導いてくれるのに、恐ろしいことなんて微塵もない。
「…!」
「…っ、今度は、何だ…?」
赤黒い裂け目に飛び込むなり、強い光に包まれ。
辿り着いた先は、今度は水の中ではなく、陸地だった。
しかも、何処かの森の奥のような場所。
そこには、植物に覆われた、古ぼけた洞窟の入り口が待っていた。
…ここは…一体。
しかし、そんなことより僕を驚かせたのは。
「良かった。…無事でしたね」
「あっ…!ナジュ君…!」
聞き覚えのある、待ち望んでいた声が聞こえて。
急いで顔を上げると、こちらに手を差し伸べるナジュ君の姿があった。
…良かった。ナジュ君も無事だった。
僕は、ようやくはぐれていたパートナーと再会した。
ほら、ね?『マシュリさん』が、仲間達の場所に導いてくれた。
お陰で僕達は再び、一緒に冥界に来た仲間達と再会出来たのだ。