神殺しのクロノスタシス6
一族を追われた…?そんなことがあるのか…。

「仲間から追放されるなんて、只事じゃないよね。何をしたの?」 

ベリクリーデが尋ねた。

彼女も大概、物怖じしないな。怖いもの知らずだ。

「そうだな…。ここにいるお前達は…マシュリ・カティアに選ばれたお前達なら、知る権利があるだろうな」

そう前置きして、元族長だった老神竜は、昔話を語り始めた。







「…全ては、あの日…この冥界で、マシュリ・カティアが罪の姿を背負って生まれたことから始まる」




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