神殺しのクロノスタシス6
???side
―――――――…。
…「天使」達との話し合いの後。
彼女は、いつまでも気分が優れないようだった。
「…」
地上の大地を見下ろしては、浮かない顔で、無言で唇を噛み締めている。
そんな彼女の姿を見ることは、私には耐え難いことだった。
その上…このような報告をしなければならないとなれば、余計に気が進まない。
だが、言わない訳にはいかなかった。
「…智天使様」
「…どうしました?」
「冥界に、侵入者が現れました」
「…!どういう…ことです?あの場所に、魔物以外の生き物が立ち入れるはずが…」
「どうやら…想定外の出来事が起こったようです」
私は、万物を記録する一冊の本を開いた。
そこには、既にこの手で命を奪ったはずの、神竜バハムート族についての記載があった。
…「天使」達との話し合いの後。
彼女は、いつまでも気分が優れないようだった。
「…」
地上の大地を見下ろしては、浮かない顔で、無言で唇を噛み締めている。
そんな彼女の姿を見ることは、私には耐え難いことだった。
その上…このような報告をしなければならないとなれば、余計に気が進まない。
だが、言わない訳にはいかなかった。
「…智天使様」
「…どうしました?」
「冥界に、侵入者が現れました」
「…!どういう…ことです?あの場所に、魔物以外の生き物が立ち入れるはずが…」
「どうやら…想定外の出来事が起こったようです」
私は、万物を記録する一冊の本を開いた。
そこには、既にこの手で命を奪ったはずの、神竜バハムート族についての記載があった。