神殺しのクロノスタシス6
…マシュリも分からないとなると、お手上げだな。
更に悪いことに…向こうには、ヴァルシーナがついてるんだよな。
あの女が一枚噛んでるというだけで、話が非常にややこしくなる。
何を企んでいるのやら…。
「やれやれ。だから、僕を会談の場に連れて行ってくれれば良かったんですよ」
俺の心の中を読んだのか、ナジュが呆れたように言った。
「腹の中でどんな深謀遠慮を巡らせてたって、僕が一瞬で白日の下に晒してみせたものを」
「そうだな…。やっぱりそうしてもらえば良かったと思ってるよ…」
「う、うん…。でも、ナツキ様はヴァルシーナちゃんを通して、ナジュ君の読心魔法のことを知ってるはずだから…。ナジュ君の同席を許してくれなかったと思うな…」
と、シルナ。
そうか…。やっぱ駄目か…。
次の矢…次の矢、ねぇ。
「何を仕掛けてくるつもりなんだろうな…?」
「分からない…。分からないけど、フユリ様とも聖魔騎士団のみんなとも連携して…。警戒しておくようにって言われたよ」
「…そうだな…」
警戒だって?…帰ってきてすぐ、どら焼き食ってた奴が何だって?
やっぱり、俺がしっかりしなければ…。
「…前途多難だなぁ…」
つまり、今回の「会談」で分かったことを要約すると。
まだ当分は、枕を高くして寝させてくれないってことだな。
更に悪いことに…向こうには、ヴァルシーナがついてるんだよな。
あの女が一枚噛んでるというだけで、話が非常にややこしくなる。
何を企んでいるのやら…。
「やれやれ。だから、僕を会談の場に連れて行ってくれれば良かったんですよ」
俺の心の中を読んだのか、ナジュが呆れたように言った。
「腹の中でどんな深謀遠慮を巡らせてたって、僕が一瞬で白日の下に晒してみせたものを」
「そうだな…。やっぱりそうしてもらえば良かったと思ってるよ…」
「う、うん…。でも、ナツキ様はヴァルシーナちゃんを通して、ナジュ君の読心魔法のことを知ってるはずだから…。ナジュ君の同席を許してくれなかったと思うな…」
と、シルナ。
そうか…。やっぱ駄目か…。
次の矢…次の矢、ねぇ。
「何を仕掛けてくるつもりなんだろうな…?」
「分からない…。分からないけど、フユリ様とも聖魔騎士団のみんなとも連携して…。警戒しておくようにって言われたよ」
「…そうだな…」
警戒だって?…帰ってきてすぐ、どら焼き食ってた奴が何だって?
やっぱり、俺がしっかりしなければ…。
「…前途多難だなぁ…」
つまり、今回の「会談」で分かったことを要約すると。
まだ当分は、枕を高くして寝させてくれないってことだな。