神殺しのクロノスタシス6
「これからどうされますか。…智天使様」

「決まっています。…セラフィムとソロネに話しに行きます。止めさせないと」

そう仰ると思っていました。

…でも。

「恐らく、これから止めるのはもう不可能でしょう。既に…種は蒔かれているのですから」




思えばあの日、神竜殿が智天使様の手によって討ち取られたあの日から。

既に、聖賢者殿を追い詰める為の「種」は蒔かれているのだ。

そしてその種が、芽を出し、実を結ぼうとしていた。




< 238 / 404 >

この作品をシェア

pagetop