神殺しのクロノスタシス6
第14章

ジュリスside

――――――…時を遡ること、数時間前。





その日の朝は、俺にとっていつも通りの朝のはずだった。

少なくとも、目を覚ました時はそうだった。

今となっては恥ずかしいが、俺は何の違和感も感じなかった。

いつも通り、何ら変哲もない普通の一日が始まるものと疑っていなかった。

今日は何の任務の予定も入っていなかったので、聖魔騎士団魔導隊舎の訓練場で、部下達に稽古でもつけようと思っていた。

いつも通り自分の部屋で、寝巻きから聖魔騎士団の制服に着替えようと、上着を脱いだその時。

ノックもなしに、突然部屋の扉が開いた。

「ジュリスー、見て見てー」

「うわぁぁぁ!?」

この時の、俺の気持ちを察してくれ。

着替え中に、突然見知らぬ女が飛び込んできたのだ。

そりゃ叫び声をあげるのも当然というものだ。



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