神殺しのクロノスタシス6
しかも、更に悪いことに。
「…外が騒がしいと思ったら、またあなた達でしたか」
「げっ…!」
…出た。
イーニシュフェルト魔導学院の女教師、イレース・クローリアだった。
来やがったな。味方にさえ容赦がないと噂のスパルタ教師が…。
こちらも、時間稼ぎの問答に応じてくれるタイプではない。
その証拠に、既にその手には、バチバチと雷を迸らせる杖を握っていた。
やる気満々、殺意も満々じゃないか。
令月とすぐりの二人に加えて、更にイレースまで来たとなると。
現状、俺とベリーシュに勝ち目はない。
少なくとも、殺さないように手加減して…ってのは無理だ。
これは本当に不味いな。逃げた方が良いか?
…逃がしてくれれば、の話だが。
「授業の邪魔です。…成敗してくれます」
「ちっ…!ベリーシュ、お前だけでも逃げ…!」
「ジュリス!駄目だよ。逃げるなら一緒に…」
と、お互いに言いかけたその時。
俺の時間稼ぎが、成功していたことを知った。
背後から、待ち望んでいた助っ人がやって来たのである。
「eimt…ptos」
「eeinforcr」
羽久が時間停止の時魔法を、シルナはその時魔法を強化した。
途端、令月、すぐり、イレースの動きが、ピタリと止まった。
その隙を見逃さず、片腕だけを『変化』させたマシュリ・カティアの鋭く長い爪が。
三人の胸元を、浅く切り裂いた。
血飛沫と共に、三人の身体から、見覚えのある巨大なミミズもどきが飛び出したのだった。
「…外が騒がしいと思ったら、またあなた達でしたか」
「げっ…!」
…出た。
イーニシュフェルト魔導学院の女教師、イレース・クローリアだった。
来やがったな。味方にさえ容赦がないと噂のスパルタ教師が…。
こちらも、時間稼ぎの問答に応じてくれるタイプではない。
その証拠に、既にその手には、バチバチと雷を迸らせる杖を握っていた。
やる気満々、殺意も満々じゃないか。
令月とすぐりの二人に加えて、更にイレースまで来たとなると。
現状、俺とベリーシュに勝ち目はない。
少なくとも、殺さないように手加減して…ってのは無理だ。
これは本当に不味いな。逃げた方が良いか?
…逃がしてくれれば、の話だが。
「授業の邪魔です。…成敗してくれます」
「ちっ…!ベリーシュ、お前だけでも逃げ…!」
「ジュリス!駄目だよ。逃げるなら一緒に…」
と、お互いに言いかけたその時。
俺の時間稼ぎが、成功していたことを知った。
背後から、待ち望んでいた助っ人がやって来たのである。
「eimt…ptos」
「eeinforcr」
羽久が時間停止の時魔法を、シルナはその時魔法を強化した。
途端、令月、すぐり、イレースの動きが、ピタリと止まった。
その隙を見逃さず、片腕だけを『変化』させたマシュリ・カティアの鋭く長い爪が。
三人の胸元を、浅く切り裂いた。
血飛沫と共に、三人の身体から、見覚えのある巨大なミミズもどきが飛び出したのだった。