神殺しのクロノスタシス6
第17章
――――――…天界で、そのような大事件が起こっているとも知らず。



地上、そしてルーデュニア聖王国では。

仲間達を全員正気に戻した俺とシルナは、現在、ルーデュニア聖王国王宮にいる、フユリ様に謁見していた。

さすがに、今回のことについては、フユリ様に報告しない訳にはいかなかったからだ。

突然訪ねていったにも関わらず、フユリ様はシルナか訪ねてきたと知るや、すぐに時間を作ってくれた。

「…以上が、今回の騒動の顛末です」

「…」

『ムシ』を巡る一連の騒動について、シルナから報告され。

さすがのフユリ様も、非常に険しい顔をして聞いていた。

…ただでさえ難しい事件が続いているのに、更にフユリ様の頭を悩ませる話をしてしまって、非常に申し訳ない。



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