神殺しのクロノスタシス6
それが、主の望みに添わないことでも。
リューイは誰の為でもなく、自分の為に、智天使を救うことを望んだ。
「お願いします。智天使様をお救いするのに、皆さんの力を貸してください」
「リューイ…」
…まさか、マシュリを殺した奴…の、手先に、力を貸してくれと頭を下げられることになるとはな。
分からないものだ、人生ってのは。
…少し前までの俺だったら、「ふざけんな」と一蹴していただろうな。
だけど、今は違う…。
「頭を上げて、リューイ君。当然だよ」
まず真っ先に、シルナがそう言った。
「聖賢者殿…」
「君のご主人様は、私を庇おうとしてくれて捕まったんでしょう?だったら、私が助けるのは当然のことだよ」
…そう言うと思った。シルナなら。
お前はいつだってそうだよ。困ってる人を見かけたら、どんな理屈をつけてでも助けなきゃいられない。
そんなシルナだから、自然と周りに仲間が増えていくんだ。
「…ありがとうございます、聖賢者殿」
それが、神に反旗を翻す行為であることは分かっている。
でも、それは今更だろう?
仲間を助ける為なら、例えどんなに危険なことでも、神に反旗を翻す行為でも、関係ない。
俺達はずっと、そうやって生きてきた。
これまでも、これからもだ。
リューイは誰の為でもなく、自分の為に、智天使を救うことを望んだ。
「お願いします。智天使様をお救いするのに、皆さんの力を貸してください」
「リューイ…」
…まさか、マシュリを殺した奴…の、手先に、力を貸してくれと頭を下げられることになるとはな。
分からないものだ、人生ってのは。
…少し前までの俺だったら、「ふざけんな」と一蹴していただろうな。
だけど、今は違う…。
「頭を上げて、リューイ君。当然だよ」
まず真っ先に、シルナがそう言った。
「聖賢者殿…」
「君のご主人様は、私を庇おうとしてくれて捕まったんでしょう?だったら、私が助けるのは当然のことだよ」
…そう言うと思った。シルナなら。
お前はいつだってそうだよ。困ってる人を見かけたら、どんな理屈をつけてでも助けなきゃいられない。
そんなシルナだから、自然と周りに仲間が増えていくんだ。
「…ありがとうございます、聖賢者殿」
それが、神に反旗を翻す行為であることは分かっている。
でも、それは今更だろう?
仲間を助ける為なら、例えどんなに危険なことでも、神に反旗を翻す行為でも、関係ない。
俺達はずっと、そうやって生きてきた。
これまでも、これからもだ。