神殺しのクロノスタシス6
…リリスは、自分の知っている全てを包み隠さず話してくれた。
その話を全部聞いてから、僕は、何故リリスが頑なに、僕にその事実を隠そうとしていたのか分かった。
決して悪意ではない。意地悪のつもりで黙っていたんじゃない。
本当に、僕のことを…大切に思ってくれているが故に。
僕を危険な目に遭わせない為に、敢えて、自分一人で抱え込もうとしていたのだということが。
その気持ちが嬉しかった。…とても。
心配してくれる人がいるっているのは、それだけでかけがえのない財産だ。
「…って、いうことなんだけど」
「はい」
リリスは、ようやく全ての話を終えた。
「…それを知った上で、君はどうする?」
どうする、と来ましたか。
「私としては、このまま満足して、全部ここだけの話ってことにして、私とナジュ君だけの秘密にしてくれることを望んでるんだけど…」
「そうですか」
「…この後、君はどうするの?」
そうですね。
この後、リリスから話を聞いた後に、どうするか…。
…愚問ですね。
「…わざわざ聞きます?それ」
「…だよねー…。そう言うと思った…」
僕のことをよく理解してくれているようで、何より。
勿論、僕は黙って引き下がったりはしませんよ。
「本当に…悪い子だよ、君は…」
「そうですね。嫌いになりました?」
「…ならない…」
それは良かった。
リリスは変わらず僕のことを好きでいてくれるし、僕も変わらずリリスのことを好きだし。
その上、今の僕達にとっては喉から手が出るほど欲しかった、超朗報を聞くことが出来た。
万々歳、とはこのことじゃないですか。
「大丈夫ですよ、リリス。心配しなくても」
「何でそう言い切れるの?…自分がこれから何をしようとしてるのか、分かってる?」
えぇ、それは勿論。
いや、本当は分かってないのかもしれませんが。
でも、分からないなら分からないまま飛び込む方が、帰って恐怖心に駆られずに済むのでは?
「僕は一人じゃありませんからね」
赤信号、皆で渡れば怖くない。ってね。
その話を全部聞いてから、僕は、何故リリスが頑なに、僕にその事実を隠そうとしていたのか分かった。
決して悪意ではない。意地悪のつもりで黙っていたんじゃない。
本当に、僕のことを…大切に思ってくれているが故に。
僕を危険な目に遭わせない為に、敢えて、自分一人で抱え込もうとしていたのだということが。
その気持ちが嬉しかった。…とても。
心配してくれる人がいるっているのは、それだけでかけがえのない財産だ。
「…って、いうことなんだけど」
「はい」
リリスは、ようやく全ての話を終えた。
「…それを知った上で、君はどうする?」
どうする、と来ましたか。
「私としては、このまま満足して、全部ここだけの話ってことにして、私とナジュ君だけの秘密にしてくれることを望んでるんだけど…」
「そうですか」
「…この後、君はどうするの?」
そうですね。
この後、リリスから話を聞いた後に、どうするか…。
…愚問ですね。
「…わざわざ聞きます?それ」
「…だよねー…。そう言うと思った…」
僕のことをよく理解してくれているようで、何より。
勿論、僕は黙って引き下がったりはしませんよ。
「本当に…悪い子だよ、君は…」
「そうですね。嫌いになりました?」
「…ならない…」
それは良かった。
リリスは変わらず僕のことを好きでいてくれるし、僕も変わらずリリスのことを好きだし。
その上、今の僕達にとっては喉から手が出るほど欲しかった、超朗報を聞くことが出来た。
万々歳、とはこのことじゃないですか。
「大丈夫ですよ、リリス。心配しなくても」
「何でそう言い切れるの?…自分がこれから何をしようとしてるのか、分かってる?」
えぇ、それは勿論。
いや、本当は分かってないのかもしれませんが。
でも、分からないなら分からないまま飛び込む方が、帰って恐怖心に駆られずに済むのでは?
「僕は一人じゃありませんからね」
赤信号、皆で渡れば怖くない。ってね。