神殺しのクロノスタシス6
あの時、シルナは言った。
決闘が終わって、無事にイーニシュフェルト魔導学院に凱旋した後。
お互い、幻の世界での出来事を語り合いながら…。死者蘇生魔法のことを打ち明けた時。
死者蘇生の魔法を使うつもりはない。
でも、俺や…仲間の命が失われることがあったら、その時は…手を出してしまうかもしれない、と。
「…本気なのか?本気で…死者蘇生を…」
「迷ってるんだ。どうすべきなのか…」
「…」
その、気持ちは分かるけど。
「マシュリは…きっと、そんなこと望んでないぞ」
仇討ちも、死者蘇生も望んでない。
望むはずがない。…そんなことを。
「分かってる…。だけど、方法があるのに行動を起こさなかったら、後悔するんじゃないかって…」
「…」
「マシュリ君を救ってあげられなかった、その罪滅ぼしが出来るとしたら…これしかないんじゃないかって…」
…そうか。
それで、ずっと迷って…悩んでたんだな。
その悩みを、俺に相談してくれたことは感謝する。
だけど、それはきっと…。
「…シルナ。お前はマシュリを…」
と、俺が口を開いたその時だった。
「済みません。起きてますか?学院長先生」
唐突に、学院長室の扉がノックされた。
俺達は、急いで口を噤んだ。
この話題を、他の誰にも聞かれる訳にはいかない。
決闘が終わって、無事にイーニシュフェルト魔導学院に凱旋した後。
お互い、幻の世界での出来事を語り合いながら…。死者蘇生魔法のことを打ち明けた時。
死者蘇生の魔法を使うつもりはない。
でも、俺や…仲間の命が失われることがあったら、その時は…手を出してしまうかもしれない、と。
「…本気なのか?本気で…死者蘇生を…」
「迷ってるんだ。どうすべきなのか…」
「…」
その、気持ちは分かるけど。
「マシュリは…きっと、そんなこと望んでないぞ」
仇討ちも、死者蘇生も望んでない。
望むはずがない。…そんなことを。
「分かってる…。だけど、方法があるのに行動を起こさなかったら、後悔するんじゃないかって…」
「…」
「マシュリ君を救ってあげられなかった、その罪滅ぼしが出来るとしたら…これしかないんじゃないかって…」
…そうか。
それで、ずっと迷って…悩んでたんだな。
その悩みを、俺に相談してくれたことは感謝する。
だけど、それはきっと…。
「…シルナ。お前はマシュリを…」
と、俺が口を開いたその時だった。
「済みません。起きてますか?学院長先生」
唐突に、学院長室の扉がノックされた。
俺達は、急いで口を噤んだ。
この話題を、他の誰にも聞かれる訳にはいかない。