神殺しのクロノスタシス6
こうして俺達は、未知の世界…冥界へと足を踏み入れた。
しかし、予想外の事態は思っていたよりずっと早く…冥界に飛び込んだ瞬間に訪れた。
『門』潜った直後、奇妙な寒気や熱気、身体にまとわりつくような不気味な感覚に襲われた。
それだけなら、まだ何ということもなかった。
だが、その時…確かに、しっかり繋いでいたはずの手が。
シルナと繋いでいた手が、するりと解けるように離れた。
「…!」
力を抜いた訳じゃない。絶対に離れ離れにならないよう、しっかり手を繋ぎ合っていたはずなのに。
目に見えない力に、無理矢理引っ張られるかの如く…。
呆気なく、俺はシルナと引き離された。
これは、さすがにシルナも予想外だったのだろう。
驚愕に目を見開いていた。
「…!シルナ…!」
「羽久…!」
暗闇の中で、シルナは今一度、俺に向かって手を伸ばした。
俺はその手を取ろうと、必死に腕を伸ばして…。
…しかし、その手が再び届くことはなかった。
強い引力に引っ張られて、俺はシルナと真反対の場所に投げ出された。
抗うことは出来なかった。ただ、目の中に飛び込んでくる強い光に、反射的にぎゅっと目を閉じた。
しかし、予想外の事態は思っていたよりずっと早く…冥界に飛び込んだ瞬間に訪れた。
『門』潜った直後、奇妙な寒気や熱気、身体にまとわりつくような不気味な感覚に襲われた。
それだけなら、まだ何ということもなかった。
だが、その時…確かに、しっかり繋いでいたはずの手が。
シルナと繋いでいた手が、するりと解けるように離れた。
「…!」
力を抜いた訳じゃない。絶対に離れ離れにならないよう、しっかり手を繋ぎ合っていたはずなのに。
目に見えない力に、無理矢理引っ張られるかの如く…。
呆気なく、俺はシルナと引き離された。
これは、さすがにシルナも予想外だったのだろう。
驚愕に目を見開いていた。
「…!シルナ…!」
「羽久…!」
暗闇の中で、シルナは今一度、俺に向かって手を伸ばした。
俺はその手を取ろうと、必死に腕を伸ばして…。
…しかし、その手が再び届くことはなかった。
強い引力に引っ張られて、俺はシルナと真反対の場所に投げ出された。
抗うことは出来なかった。ただ、目の中に飛び込んでくる強い光に、反射的にぎゅっと目を閉じた。