神殺しのクロノスタシス6
シルナside
――――――…暗闇の向こうから、誰かが私を呼んでいた。
「…い、しっかりしろ。シルナ・エインリー。起きろって」
「…う…。は、つね…?」
「…残念だったな。外れだ」
…え。
重い瞼を開けると、そこにいたのは。
「…大丈夫か?」
「え…あ、ジュリス君…」
ジュリス君が、私に向かって手を差し伸べていてくれた。
「立てるか?」
「だ、大丈夫。ありが…。…ひえっ!?」
「お、おい?」
その時私は、自分が「何」の上に尻餅をついていたかに気づいて、思わず素っ頓狂な声が出た。
骨だ。
無数の骨が、泥だらけの地面の上にそのまま捨てられていた。
何、ここ?
骨踏んじゃってた。ごめんなさい。
慌てて飛び起きて、地面に散らばった無数の骨を見下ろした。
「な、何これ…?」
お魚さんの骨…だったら、まだ良かったんだけど。
この骨の大きさ…。どう見ても、人間の…、
「ふぇっ…!だ、誰のか分からないけど、骨踏んづけちゃった。ごめんなさい…!」
「…おい。落ち着けって」
「ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃないんです!呪わないでくださいーっ!」
「おい、大丈夫だって」
え?
「ここは冥界なんだぞ。冥界に人間はいない。つまり、人間の骨じゃない」
「…あっ…」
そういえば…そうだった。
ということは、これは人骨ではなく、魔物の骨…?
…魔物の骨だとしても、踏んづけちゃってごめんなさい。
「そ、そっか…。良かっ…。って、ひぇっ…!?」
地面から顔を上げて、周囲の景色が目に入るなり。
私は、再び悲鳴をあげることになった。
「…い、しっかりしろ。シルナ・エインリー。起きろって」
「…う…。は、つね…?」
「…残念だったな。外れだ」
…え。
重い瞼を開けると、そこにいたのは。
「…大丈夫か?」
「え…あ、ジュリス君…」
ジュリス君が、私に向かって手を差し伸べていてくれた。
「立てるか?」
「だ、大丈夫。ありが…。…ひえっ!?」
「お、おい?」
その時私は、自分が「何」の上に尻餅をついていたかに気づいて、思わず素っ頓狂な声が出た。
骨だ。
無数の骨が、泥だらけの地面の上にそのまま捨てられていた。
何、ここ?
骨踏んじゃってた。ごめんなさい。
慌てて飛び起きて、地面に散らばった無数の骨を見下ろした。
「な、何これ…?」
お魚さんの骨…だったら、まだ良かったんだけど。
この骨の大きさ…。どう見ても、人間の…、
「ふぇっ…!だ、誰のか分からないけど、骨踏んづけちゃった。ごめんなさい…!」
「…おい。落ち着けって」
「ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃないんです!呪わないでくださいーっ!」
「おい、大丈夫だって」
え?
「ここは冥界なんだぞ。冥界に人間はいない。つまり、人間の骨じゃない」
「…あっ…」
そういえば…そうだった。
ということは、これは人骨ではなく、魔物の骨…?
…魔物の骨だとしても、踏んづけちゃってごめんなさい。
「そ、そっか…。良かっ…。って、ひぇっ…!?」
地面から顔を上げて、周囲の景色が目に入るなり。
私は、再び悲鳴をあげることになった。