骨の髄まで

夜と月


本当はすごく、無意味なんじゃないかと思うときがある。

頑張って勉強して良い成績を取ったとき、スピーチ大会で表彰されたとき、親切にして人から感謝されたとき。

この長い地球の歴史ではそんなの一瞬で、誰の記憶にも残らないようなちっぽけなことだ。

頑張ることに、何の意味があるんだろう。

「でも、一番じゃない貴方のいる意味ってなに?」

存在意義が問われる。

「意味が無くなったら、居なくても良いんじゃない?」

同意だ。自分に嘘をついても良いことなんてない。

じゃあどうして、自分はここに居るんだろう。

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