骨の髄まで
尋ねられて、進捗を話す。滞っている箇所を話すと、助言を貰えた。
月野さんもノートパソコンを持っているので、どこかで会議があったんだろう。
よく部下の会議の進捗も把握出来て、自分の仕事もこなせる。
月野さんはお酒飲みたいとか、愚痴とか、誰に話すんだろう。部下が本当に使えなくてさ、なんて言いそうには無いけれど、自分の中で昇華出来ないものを誰に吐き出すのだろう。
「月野さんって友達いるんですか?」
脈絡もなく、更に失礼な言い方だった。
ハッと気付いて、取り繕うように続ける。
「あんまり飲み会に来ないって聞いてたので、誰と飲むのがお好きなのかなと」