骨の髄まで
月野さんは続ける。
「君の仕事に関して口を出すつもりは無くて、昨日星土さんと雲田さんから、日下部さんをちゃんとフォローした方が良いと言われたので声をかけました。今の量で丁度良いですか」
そういうことか……。
きゃんきゃんと反論してしまい、申し訳ない気持ちが残る。
「丁度良いです……」
「来月から増やすつもりではいますけど」
「え、はい……すみません、生意気なこと言って」
とりあえず小さくなり、謝る。月野さんは首を傾げた。
「生意気でしたか? 僕も遠回しより、そのまま言って貰った方が分かりやすいので助かります」