骨の髄まで
どういう意味だろう、とその表情を探る。
「いやほら、月野くんってあの通り」
「……暗い」
「だよねえ!」
上品な笑顔はどこへやら、ケラケラと笑った。
頭も良い顔も良い背も高いけど、なんか暗い。
「暗さは性格だから置いといても、仕事早いし何でも出来ちゃうけど他人を寄せ付けないオーラ出してるから皆怖いって思ってる」
「ああ……確かに」
ちょっと威圧感がある、気もする。
「あれでよく営業ができてます」
「日下部さんって月野くんの解像度高いね? もしかして知り合いだった?」
星土さんから突っ込まれ、不自然にも首を大きく振った。