骨の髄まで
その問に対する答えを探す。
「どうして……?」
「僕の感情と連動するのはどうしてかなと」
「月野さんの笑顔を見たいなと思ってて」
「僕が笑ったことあります?」
首を傾げている。私はあの時の笑顔をしっかり覚えている。頷いてみせると、月野さんはきょとんとした顔を見せた。
「いつ……」
「秘密です」
「何故」
「私だけが、知っていたいから?」
疑問を疑問で返してしまった。
え、なんで?
自問自答。いや、答えは出ていない。
月野さんがほうじ茶のティーバッグを取り出さずに、口元へ手をやった。