骨の髄まで
「てことで、飲みに行きましょ」
「どうしてそうなるんですか」
「雲田くんも誘って。あたしと月野くんが出すから大丈夫。ね!」
いや、行かないですよねと月野さんを見ると、どこか諦めたような顔をしていた。
「日下部さんの分なら払います」
「男前ねえ」
月野さんの同期なのだからそれくらい強引にいかねばならないのかもしれない。
「あ、雲田くん丁度良いところに」
お手洗いへ向かう途中だったのか、雲田くんが給湯室の前を通る。
「三人揃ってどうしたんですか?」
「今日飲みに行くから。あなたの分は私が払うから」