失恋したら、別の幸せが待っていました!~憧れの部長と溺愛婚
「可愛いってチヤホヤされたって、仕事にならないんだからな。しかも、そんなのも二十代の今のうちだけだからな!」
可愛いなんて自分では思っていない。目は人並みよりは少し大きいかもしれないが、まつ毛は貧相な気もしている。そのため、まつ毛を長くしようと美容液を欠かさず塗っている。唇は少しだけぷっくりして、鼻の高さも身長も体重も平均値くらいだと思う。
二十代も半ばを過ぎて、二十六歳という折り返し地点だ。確かに可愛がって声をかけてくれる年上の方々はいるが、それは総務部所属の時にみんなと接点があったから。ただ、それだけの話である。
「部長~、ちょうど良いタイミングで戻って来てくれました!」
営業部の入口から、女子から大人気のイケメンが涼し気な顔をして入って来た。
「お疲れ様。何か問題でも?」
私と三島さんが揉めている時に営業先から戻って来たのは、部長の本宮大和さんだ。本宮部長は高身長で高学歴で、奥二重の瞳と鼻、口、顔のパーツが絶妙なバランスの綺麗な顔立ちをしている。働いている企業の御曹司でもあり、次期、社長候補の一人だ。私も例外なく、本宮部長に憧れている一人である。
「この際だからハッキリ言いますけど、樋川じゃなくて違う営業事務の子をつけて貰えませんか?」
三島さんがが怒りに任せて、今日という今日は部長に頼み込んだ。
可愛いなんて自分では思っていない。目は人並みよりは少し大きいかもしれないが、まつ毛は貧相な気もしている。そのため、まつ毛を長くしようと美容液を欠かさず塗っている。唇は少しだけぷっくりして、鼻の高さも身長も体重も平均値くらいだと思う。
二十代も半ばを過ぎて、二十六歳という折り返し地点だ。確かに可愛がって声をかけてくれる年上の方々はいるが、それは総務部所属の時にみんなと接点があったから。ただ、それだけの話である。
「部長~、ちょうど良いタイミングで戻って来てくれました!」
営業部の入口から、女子から大人気のイケメンが涼し気な顔をして入って来た。
「お疲れ様。何か問題でも?」
私と三島さんが揉めている時に営業先から戻って来たのは、部長の本宮大和さんだ。本宮部長は高身長で高学歴で、奥二重の瞳と鼻、口、顔のパーツが絶妙なバランスの綺麗な顔立ちをしている。働いている企業の御曹司でもあり、次期、社長候補の一人だ。私も例外なく、本宮部長に憧れている一人である。
「この際だからハッキリ言いますけど、樋川じゃなくて違う営業事務の子をつけて貰えませんか?」
三島さんがが怒りに任せて、今日という今日は部長に頼み込んだ。