親に搾取されてきたJKが、偏屈先生と出会って溺愛されるまで
 家族しかいなかった。
 親を切り離せば、私は世界で一人になる。そう思ってた。
 だから恐れた。一人を、孤独を。
 でも、今は違う。夢望先生……優馬さんと初めて会った時と同じワンピースを着て、一人きりの私は、もう怯える必要はない。
 血の繋がりは、所詮血の繋がり。それ以上でもそれ以下でもない。
 家族が選べるのなら、私は優馬さんを選ぶ。

「久しぶり、って気がする」
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