恋愛(純愛)
完
保桜さやか/著
- 作品番号
- 1724943
- 最終更新
- 2024/05/20
- 総文字数
- 35,544
- ページ数
- 22ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 5,213
- いいね数
- 3
『仕方がないのよ。だって、わたしはあなたの運命の人ではなかったのだから』
⚘⚘⚘
いつの日かはわからない。
ずっとずっと先の未来の世界のお話で、そこに綴られた書籍の中で、ポリンピアに住むわたしたちの日常は『物語の世界』の中の一部なのだと知った。
人々に脅威をもたらす存在であった魔王が完全復活を遂げ、彼の操る魔物とともにネイデルマーク国、そして近隣の街を襲った。
わたしの住む街、ポリンピアはその物語の中で、一番最初に襲われる街だった。
絶望の最中、その街の勇者が立ち上がり、勇敢にもその脅威に立ち向かっていく。
だけど、物語の中に自分の姿がないことに気がついたとき、わたしは物語の中でも背景として機能する名前すらないいち『モブキャラ』であることを悟った。
⚘⚘⚘
ポリンピアの街に住むアイリーンは幼馴染の少年・テオルドに恋する女の子。
だけどあるとき、禁断の森に迷い込んだアイリーンは熱を出し、三日三晩寝込むことになる。その夢の中で、別世界にいるという愛理(あいり)という存在が書物を通じて自分たちの世界を見ていたことを知る。その物語には、数年後に勇者となり、名を馳せたテオルドとそんな彼とともに旅をする現代からの転生者で巫女と呼ばれる少女の旅の様子が描かれていた。
その世界に自分がいないことを知ったアイリーンは、彼への長年の想いを断ち切るため、愛理の知識をも利用してありとあらゆる手段でひとり立ちすることを決意する。
⚘⚘⚘
いつの日かはわからない。
ずっとずっと先の未来の世界のお話で、そこに綴られた書籍の中で、ポリンピアに住むわたしたちの日常は『物語の世界』の中の一部なのだと知った。
人々に脅威をもたらす存在であった魔王が完全復活を遂げ、彼の操る魔物とともにネイデルマーク国、そして近隣の街を襲った。
わたしの住む街、ポリンピアはその物語の中で、一番最初に襲われる街だった。
絶望の最中、その街の勇者が立ち上がり、勇敢にもその脅威に立ち向かっていく。
だけど、物語の中に自分の姿がないことに気がついたとき、わたしは物語の中でも背景として機能する名前すらないいち『モブキャラ』であることを悟った。
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ポリンピアの街に住むアイリーンは幼馴染の少年・テオルドに恋する女の子。
だけどあるとき、禁断の森に迷い込んだアイリーンは熱を出し、三日三晩寝込むことになる。その夢の中で、別世界にいるという愛理(あいり)という存在が書物を通じて自分たちの世界を見ていたことを知る。その物語には、数年後に勇者となり、名を馳せたテオルドとそんな彼とともに旅をする現代からの転生者で巫女と呼ばれる少女の旅の様子が描かれていた。
その世界に自分がいないことを知ったアイリーンは、彼への長年の想いを断ち切るため、愛理の知識をも利用してありとあらゆる手段でひとり立ちすることを決意する。
- あらすじ
- ポリンピアの街に住むアイリーンは幼馴染のテオルドに恋する女の子。
あるとき、禁断の森に迷い込み、熱を出したアイリーンはその夢の中で、自身の世界が物語の中の話だということを知る。数年後に勇者として名を馳せたテオルドと彼とともに旅をする現代からの転生者の少女の物語だ。
その世界に自分がいないことを知ったアイリーンは、長年の片想いを断ち切るため、愛理の知識をも利用してひとり立ちすることを決意する。
目次
-
- 第1話 名もなき乙女のプロローグ
- 第2話 魔物に狙われた街
- 第3話 ポリンピアに住むアイリーン
- 第4話 名もなき乙女に訪れたチャンス
- 第5話 未来の勇者になる男
- 第6話 勇者と名もなき乙女
- 第7話 名もなき乙女の悲劇
- 第8話 名のある乙女は令和を生きる
- 第9話 作中に登場しないキャラクター
- 第10話 初恋に終止符を打つ日
- 第11話 名もなき乙女の結末
- 第12話 名もなき乙女の試練
- 第13話 ポリンピアの魔術師
- 第14話 未来に抗うモブキャラ
- 第15話 名もなき乙女のお仕事
- 第16話 名もなき乙女のメイクの魔法
- 第17話 期限のある魔法
- 第18話 モブキャラの持つ仮面
- 第19話 名もなき乙女の持つ力
- 第20話 モブキャラは戦闘に参戦する
- 第21話 ヒロイン気取りのモブキャラ
- 第22話 名もなき乙女のエピローグ
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