海月

1.夢

『「なあお前きもいんだよ。何でお前何かが生きてんの? 死ねよ。」
「ッ… ご、ごめんなさい…」
「謝るぐらいなら死ね」
何で僕がこんなこと言われないといけないの?
この人の言う通り死んだ方がいいの、?
「何か言えよ!」
「ッ…」
「あ? 俺が殺してやろうか?今ここで」
「…や、やめて…」
「口答えすんなよ。お前が悪いんだろ。」
「…」
「ちょうどさ俺、包丁持ってんだよね。これで殺してやるわ。あ、彼女さんも一緒がいいか?」
「ひ、一人でいい…」
「じゃあすぐ殺してやっからな」
に、逃げないと…!
「お前逃げるなよおい待て!」
こ、怖い…
つ、捕まる…』
「…? …せ? おい七瀬!」
「⁈ は、はい!」
「お、お前大丈夫か、?」
「な、何がですか、?」
「七瀬、お前…顔色すごく悪いぞ…」
「あ、え…」
「保健室行ってくるか、?」
「だ、大丈夫です、」
「そ、そうか。無理すんなよ。」
 ひゅうが先生にまで迷惑をかけた…
 やっぱり死ぬしかないかな…
 みんな、僕を必要としていないみたいだし…
「…? …! ゆずは、!」
「…ん、?」
「あんたやっぱ保健室行ってき」
「え、え? 何で何で」
「顔色まじで悪い…」
「あ…大丈夫! ごめん!」
「ゆずは… 何かあった、?」
「ッ…何もないよ?」
「…そっか… 何かあったら言いなよ」
「うんありがと!」
 さえらにバレたかな…
 あの子感良いからすぐにバレそう…

ー紗依良ー
 ゆずは、今日変だ…
 私が呼んでも返事なかったし授業中も…
 うなされてたみたい…
 ほんとに何かあったのかな…
 あの子溜め込んじゃうからな…
「あゆずは! そういえば今日どうする?」
「え今日?」
「何かあったけ」
「撮影するって言ってたんよ?」
「あ… ごめん今日用事入った」
「そっか… 分かった」
 ゆずは…
 絶対忘れてたよね…
 何かあるのかなほんとに
 もう少し様子見た方が良いのかな
 壊れる前に助けないとな

 さえらに嘘ついちゃった…
 用事ないのに…
 動画上げたらまたアンチがくる…
 もう辛いなしんど
 Googleに検索かけてみるか
  辛い しんどい 楽になる方法
 リスカ、? 腕を切るのか…
 ちょうどカッターあるしやってみるか
 シュッシュッ…
 痛っ でも何か楽になったかも もっとやりたい
 シュッシュッシュッシュッシュッ
 あっ深く切っちゃったまあいっかどうせ誰にもバレないし
 楽しいかも
 今日は眠いし寝るか
 さえらに迷惑かけたな…

ー日向ー
 あいつ…大丈夫かな…
 授業中寝てたみたいやし…うなされてた…
 顔色悪かったし俺のこと怖がってた気が…
 明日話聞いてみるか
 ゆずは…七瀬喋ってくれるかな

 Zzz…
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