海月
3.初めて
やっと気分が落ち着いて
学校に行った
でも学校に行ったところで
楽しいことは何にもなくて
ただただいじめられるだけだった
:
「ゆず、は、?」
「ッ⁈」
「お前大丈夫か、?」
そんなことを言って欲しんじゃない
”大丈夫じゃない助けて”
そんなことを言えるようになりたい
「教室…行かなくてもいいよ」
そんなことを先生は言ってくれた
「…コク…」
僕に対しての”いじめ”は気付かれていたのだろうか
信頼できる人に、大切な人に心配させたくない
「じゃあ…行こっか」
僕のことを一番わかってくれるているのであろう先生が広い部屋に連れてきてくれた
学校が怖すぎて
動くことができなかった
すれ違う人に見られて対人間恐怖症が出て
動くことができなかった
ー日向ー
ゆずは…
恐怖症…出てる…
ありすぎて覚えれてないけど
今は…多分…
”対人間恐怖症””閉所恐怖症””暗所恐怖症”ぐらいかな
もしかしたら”対人恐怖症”かもしれない
担任として、ゆずはを一番に思っている人として、助けたい助けてあげたい
ー紗依良ー
ゆずは…
今日来てないな
ごめんね…一人で抱え込ましちゃって
多分…私のせいだよね…
頼りないから…
ごめん…ね…
先生が何かを言って部屋を出ていった
人と対面することがなくなってちょっと楽になった
ちょうどカッターを持ってて
切ろうと思った
辛くてしんどくて
学校でやろうと思った
ここでやったら先生にバレると思って怖くなって
逃げた
せっかく学校に頑張ってきたのに
いつも怖くなったら
あすか先生のところへ行った
一番あすか先生のところが落ち着くから
いつもいつも
あすか先生のところに逃げてばっかで
こんな自分を情けないなって思ったりもするけど
これが本当の自分なんだって知ることができて
良かったとも思う
:
「…ゆずは、ちゃん…?」
「⁈ せんせッ!」
「ゆずはちゃん!! 久しぶり!」
「あすかッ先生!」
唯一喋れる先生で一番僕のことを分かってくれて信頼できる
「ゆずはちゃん、学校来れたんだね!」
「コク…」
「怖かったでしょ一人で来て」
「…うん…こわかっ…た…」
「そっか呼んでくれたら行ったのに」
「…」
「ここまで誰かと来た?」
「…来てない」
「そっか」
「あのね…」
「どした?ゆずはちゃん」
「さっきまで…ひゅうが、先生といた…」
「ひゅうが先生といたの?」
「コク、」
「心配してるかもねひゅうが先生」
「…」
「バレたらどうしよう…怒られる…かな…」
「大丈夫大丈夫! ひゅうが先生も分かってくれるよ!」
「そうかな」
「きっと大丈夫だよ!!」
「うん…」
「あ、そうだ!ゆずはちゃん」
「?」
「LINE交換しとこ? 何かあったら呼べるように」
「いいの? ゆずは、先生と繋いでいいの?」
「いいよ!! 先生ゆずはちゃんと繋ぎたい! でもひゅうが先生とかに言っちゃだめだよ? バレたら先生どっか行っちゃうよ、」
「いや…先生どっか行くのだめ…」
「じゃあ言っちゃだめだよ?」
「うん」
ー明日香ー
久しぶりにゆずはちゃんと会えて嬉しい
でも前よりゆずはちゃん、元気ない…
何かあったのかな…
「あすか先生」
ゆずはちゃんが声をかけてくれる
前まで私のことを怖がって喋ってくれなかったけど
つい最近喋ってくれるようになって
ゆずはちゃん成長したなって思う
「ゆずはちゃんどうしたの?」
「ゆずは、トイレ行ってくる」
私の前ではゆずはちゃんが素を出してくれているみたいで
ゆずはちゃんのことが大好きな私にとって
嬉しくなる
「おっけ! 行ってらっしゃい!」
「うん」
本当はゆずはちゃんが怖くならないように倒れないように一緒に行ってあげたいけど
あの子のためにもと思うと一人で行かしたくなる
あすか先生に声をかけて
一人で頑張ってトイレに行く
初めてだから
先生びっくりしてるかなと考えてしまう
僕にとって長い長い道のりの果てにあるトイレへ向かう
誰かに会うかと思い少し怖かったが
誰にも会わずに目的地へ着いた
学校に行った
でも学校に行ったところで
楽しいことは何にもなくて
ただただいじめられるだけだった
:
「ゆず、は、?」
「ッ⁈」
「お前大丈夫か、?」
そんなことを言って欲しんじゃない
”大丈夫じゃない助けて”
そんなことを言えるようになりたい
「教室…行かなくてもいいよ」
そんなことを先生は言ってくれた
「…コク…」
僕に対しての”いじめ”は気付かれていたのだろうか
信頼できる人に、大切な人に心配させたくない
「じゃあ…行こっか」
僕のことを一番わかってくれるているのであろう先生が広い部屋に連れてきてくれた
学校が怖すぎて
動くことができなかった
すれ違う人に見られて対人間恐怖症が出て
動くことができなかった
ー日向ー
ゆずは…
恐怖症…出てる…
ありすぎて覚えれてないけど
今は…多分…
”対人間恐怖症””閉所恐怖症””暗所恐怖症”ぐらいかな
もしかしたら”対人恐怖症”かもしれない
担任として、ゆずはを一番に思っている人として、助けたい助けてあげたい
ー紗依良ー
ゆずは…
今日来てないな
ごめんね…一人で抱え込ましちゃって
多分…私のせいだよね…
頼りないから…
ごめん…ね…
先生が何かを言って部屋を出ていった
人と対面することがなくなってちょっと楽になった
ちょうどカッターを持ってて
切ろうと思った
辛くてしんどくて
学校でやろうと思った
ここでやったら先生にバレると思って怖くなって
逃げた
せっかく学校に頑張ってきたのに
いつも怖くなったら
あすか先生のところへ行った
一番あすか先生のところが落ち着くから
いつもいつも
あすか先生のところに逃げてばっかで
こんな自分を情けないなって思ったりもするけど
これが本当の自分なんだって知ることができて
良かったとも思う
:
「…ゆずは、ちゃん…?」
「⁈ せんせッ!」
「ゆずはちゃん!! 久しぶり!」
「あすかッ先生!」
唯一喋れる先生で一番僕のことを分かってくれて信頼できる
「ゆずはちゃん、学校来れたんだね!」
「コク…」
「怖かったでしょ一人で来て」
「…うん…こわかっ…た…」
「そっか呼んでくれたら行ったのに」
「…」
「ここまで誰かと来た?」
「…来てない」
「そっか」
「あのね…」
「どした?ゆずはちゃん」
「さっきまで…ひゅうが、先生といた…」
「ひゅうが先生といたの?」
「コク、」
「心配してるかもねひゅうが先生」
「…」
「バレたらどうしよう…怒られる…かな…」
「大丈夫大丈夫! ひゅうが先生も分かってくれるよ!」
「そうかな」
「きっと大丈夫だよ!!」
「うん…」
「あ、そうだ!ゆずはちゃん」
「?」
「LINE交換しとこ? 何かあったら呼べるように」
「いいの? ゆずは、先生と繋いでいいの?」
「いいよ!! 先生ゆずはちゃんと繋ぎたい! でもひゅうが先生とかに言っちゃだめだよ? バレたら先生どっか行っちゃうよ、」
「いや…先生どっか行くのだめ…」
「じゃあ言っちゃだめだよ?」
「うん」
ー明日香ー
久しぶりにゆずはちゃんと会えて嬉しい
でも前よりゆずはちゃん、元気ない…
何かあったのかな…
「あすか先生」
ゆずはちゃんが声をかけてくれる
前まで私のことを怖がって喋ってくれなかったけど
つい最近喋ってくれるようになって
ゆずはちゃん成長したなって思う
「ゆずはちゃんどうしたの?」
「ゆずは、トイレ行ってくる」
私の前ではゆずはちゃんが素を出してくれているみたいで
ゆずはちゃんのことが大好きな私にとって
嬉しくなる
「おっけ! 行ってらっしゃい!」
「うん」
本当はゆずはちゃんが怖くならないように倒れないように一緒に行ってあげたいけど
あの子のためにもと思うと一人で行かしたくなる
あすか先生に声をかけて
一人で頑張ってトイレに行く
初めてだから
先生びっくりしてるかなと考えてしまう
僕にとって長い長い道のりの果てにあるトイレへ向かう
誰かに会うかと思い少し怖かったが
誰にも会わずに目的地へ着いた