海月

7.孤立

「みなー!」
「、?」
「もう教室戻ろ、?」
「その話はまた今度聞くからさ」
「…分かった」
「んじゃあ戻ろ!!」
「うん、!」
 僕も帰れるかな、
 あすか先生に会いたい…
 あすか先生のところに戻りたい
「あ、あんたはここにいときなさい!w」
「ッ、」
 戻れないんだ…
「七瀬、こっから出ちゃだめだからねw」
「待ってw 初めてこいつの名前呼んだかもw」
「マジ―?!w」
 怖い、
 死にたい、

 城ノ内さんたちが消えてゆく
 やっと行った
 とホッとする自分と
 何でもっと僕を壊さないの
 と思う自分がいる
 果たして僕はどうしたらいいんだろう
 カチ
 ポケットの中で何か音がした
 出してみると
 ”カッター”だった
 カッターを見て無性に切りたくなった
 カッターがないと僕はいきれないんだって初めて僕は思った
 カッターがなかったら僕はどうなるんだろう
 死ぬのかな
 例え死んだとしても親は僕を生んだ後どこかに消えて名前も知らないから心配をかけない
 心配かけるとしたら…あすか先生、かな
 でも”生きる意味”って何?
 僕は生きていても意味がないのに、
 気付いたら腕が真っ赤に染まっていたとりかえしがつかないくらい
 自分の周りもきれいに染まっていた
 体を支えるのが難しくなって
 僕は倒れた
 今日死のうと思っていたのに
 これじゃあ動けないどうしよう
 このまま死ねたらいいのにな

「www」
「えーまぢで! 知らんかったんやけどw もっとはよ教えてや!」
 誰か来る、?
 カチャ
「これでよし! 鍵忘れてたんだよねーw」
 もうあすか先生と会えないのかな、
 あれ、
 だんだん、意識が、遠のいていく、
 何でだろ、
 最後はあすか先生と一緒が良かったな、
 早く死にたいけど、
 まだ死ねないかもしれない
                   ~夢~
『「ゆずは!!」
 「ッはい、! びっくりしたー!」
 「お母さんかーw」
 「そんなびっくりする?w」
  お母さんって呼んでるけどほんとのお母さんじゃない
  紬さん通称すずかお姉ちゃんは施設の人でちっさい頃からここにいてこの人と一番付き合いが長い
 「今日遊びに行こっか!」
 「え! いーの!」
 「うん!!」
  どこに行くんだろう!
  楽しみだなー!!
 「ゆずはー そろそろ行くよー!」
 「はーい!」
 「外で待っててー!」
 「りょーかい!」
  お母さんは昔から優しくて大好きな人
  この人には何でも話せる気がするw
 「お姉さんお姉さん」
 「、?」
 「どうしました?」
 「今さ当たったんだけど お姉さんが当たったせいで腕時計壊れたんよ どうするつもり?」
 「え⁈ ごめんなさい!」
 「ごめんですんだら警察いらないよ?」
 「そうですよね、」
 「どうしたらいいですか、?」
 「普通だったらこの時計買い直して貰いたいんだけどお姉さんお金持ってないでしょ?」
 「ッ」
 「お金ないならこうするしかないわ」
  え、?!
  前が見えない、
  意識もしっかりしない、
  どこに連れていかれるんだろう、
                    :
 「お前、起きろ」
 「?」
 「ここどこですか、」
 「あ? 教える訳ねぇだろ バーカ」
  倉庫かなんか
 「お前さ死ね」
 「え、?」
  殺されるようなことした⁈」
 「お前わかんないとかほんとバカか?」
 「ッ」
 「ゆずはちゃん^^ こう言ったら分かる?w」
  え
  何で私の名前知ってるの、
 「あれまだ分かんないのw」
 「ほんとバカだねw」
 「ねw」
 「俺らさ施設で働いてたの 知らんか?w」
  あ
  この人達いた、
  そういえば、
 「知って、ます、」
 「やっと分かったw」
 「お前の担当が紬さんなのが許せねぇんだよ」
 「あ? 聞いてんのか? お前が死んだら紬さんを一人占めにできるんだよ」
  え
  これってただの嫉妬じゃん、
  お母さんが施設内で可愛いのは知ってたけど
  こんなfan的存在までいるんだ、
 「だから死ね 今死なないとこうだからな」
  ッ ライフル⁈
  確定で死ぬやん(
 「それか施設出ていけ」
  ダン!
 「「⁈」」
 「あんたら何やってんねんしばくぞ」
 「ヒッ」
 「殺されたくなかったら散れ」
 「、は、はい!」
 「ごめんなさーい!」
  バタバタ
 「ゆずは、行くよ」
 「コク、」
              :
 「大丈夫だった?」
 「…」
 「もう大丈夫だからねこっちおいで」
  お母さん、
  私…
  声出せなくなっちゃった、
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